2016年4月16日に発生しました熊本地震におきましては、
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い
復旧・復興をお祈り申し上げます。
震度7を記録する地震が2度も発生した今回の地震は、九州では
初めての大地震となりました。14日の日奈久断層帯北端部と16
日の布田川断層帯が連動することで2度の大地震となったようです。
もともと地震の少ない地域で起きた大地震は、沢山の人々を不安に
陥れ、暗闇の中の避難、救出活動と困難を極めました。町の中心に
ある熊本城、その脇に繋がる2キロ以上のアーケード街は、熊本の
シンボルであり熊本県民の「ふるさとの光景」でしたが、大きく損
傷し、痛々しく様変わりしました。
発生から1ヶ月が経過しましたが、今なお余震が続き多くの方が
避難生活をしいられています。私には、熊本在住の知人が多くいま
す。4月から保育士として働きだした女の子の話では、保育園再開
から1週間経った頃、少しづつ登園してきた子供達は、皆一様に
「ぐっすり眠っていた」そうです。その様子を見ると避難生活や
相次ぐ余震での疲れなのかと感じたそうです。先生たちに見守られ、
慣れた環境で安心して眠れているのでしょうね。普通にお布団で寝
られるって幸せなことですよね。
また益城町以外でも、熊本市内の古い町並みは赤紙の貼ってある
建物が多くみられ、危険だけれど盗難を心配して家を離れない方が
多いそうです。大型ショッピングセンターも現在は営業していない
そう。かろうじて営業している店舗も、夕方早くに閉店しています。
私の友人の実家は宇土市ですが、壁が崩れ損傷がひどく、住宅は建
て直しを決めたと聞きました。高速道路植木インター付近には、
「茨城県警の皆様が応援に来てくれていて本当に有難い」と、話し
てくれました。一ヶ月経った今、ようやく「罹災証明書」の発行が
始まったところです。どうか、被災された皆さんが一日も早く安心
して生活出来ますよう、心から願っております。
甚大な被害を受けながら、残念ながら「自然災害」は避けて通る
ことは出来ません。ただ、東日本大震災同様、築年数の経った耐震
性の低い住宅は瓦が落ち、建物全体が被害を受け、ライフラインが
復旧しても帰宅することが出来ない現実が多くみられます。
今後起こりうる自然災害を考えると、住空間を守り、物理的、精神
的、経済的被害を最小限にするには「住宅の耐震化を、自ら早急に
行う」ことが一番の近道といえます。
そして「東日本大震災」と「関東・東北豪雨」を経験した私達だ
からこそ、発信していく責任があるのではと感じています。これを
機に今一度、皆様も大切なご家族と「我が家の安全対策」について
話し合ってみられてはいかがでしょうか?