冬の住宅は、寒く、エアコンやストーブなどの暖房器具で暖かく過ごすのが
当たり前だと思っていませんか?現在の住宅断熱事情はとても進化していて、
室内の気温を一定に保つことも不可能ではありません。まるでホテルや旅館の
ような空間で一見贅沢と思われがちですが、断熱改修は私達の健康に影響を与
える重要な課題です。「ホテルのように」でなくとも、壁の内側に断熱材を施
したり、放射熱の多いサッシ等を高断熱なものに変えるなどして、今より快適
な室内環境を作ることは可能です。
断熱性能の高い住宅を「健康住宅」として、国も本格的な
基準を設け推奨しています。
1.暖かい家ほど健康に良い(入浴後、起床後の室内温度が低い場合、血圧が
高くなる臨床データが発表された。血圧は、急
な上下による血管の著しい収縮が、血圧・脈拍
の大きな変動を招き、脳梗塞や脳出血などを引
き起こす危険性を高める)
2.冬の死亡増加率は、北海道が約10%で一番低く、次いで青森、沖縄、新潟、
秋田、広島。特に広島では断熱に対する意識が高く、温暖な割に冬季死亡
率が低く、高断熱住宅の普及率も高い。冬の死亡増加率が最も高いのは25
%の栃木となった。
英国保健省では室内の推奨・許容温度を指針として提示し、断熱・暖房性能の
重要性を強調しています。
♦居間の最低推奨温度は21℃、寝室の最低推奨温度は18℃
♦18℃未満で血圧上昇・循環器疾患の危険
♦16℃未満で呼吸器系疾患に対する抵抗力低下
♦5℃は低体温症を起こす危険大
2016年の英国住宅法では、健康・安全性に劣る住宅には改修、閉鎖、解体
命令を発令しています。
高知県梼原町における10年間の健康調査では、調査開始10年後に
高血圧や脳卒中発病者は・・・
就寝時間帯に室温が低い住宅で生活している傾向が高い。
また、夜中0時の室温平均が18℃以上では、18℃未満
の室温で暮らす人より約3倍高血圧になりにくい。脳卒中
に関しては5倍以上の差異がある
という結果が出ています。
しかし、日本の住宅ストックにおける断熱性能は、約76%が無断熱と1980
年の旧省エネ基準が占めており、断熱化が遅々として進んでいない。経済的魅力
が薄いことが大きいとみられているが、健康の観点からは重要で、早急な個々の
住宅での対応が必要となっています。 (引用 日刊木材新聞)
大規模改修ではなく、お風呂やトイレなどの部分断熱改修
でも体への負担は大幅に減らせます。寒さを我慢するより、
一度、住宅の見直しをしてみませんか?
もっと快適に、健康を目指しましょう。住宅の診断は、弊社までご相談ください。

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(株) 生 井
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