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耐震改修

地震大国日本

日本は何故地震が多いのでしょう。皆さんは不安に思うことってありませんか?
ここでは「地震」についてその理由を幾つかご紹介していきます
1】複雑なプレート
地球の表面は、プレートという十数枚の巨大な岩の板で覆われていて、それぞれが別の方向に毎年数センチの速さで動いています。
このプレートが重なる部分ではお互いの圧力がかかり、地震の元になる力を蓄え、限界に達することで地震が発生します。
日本列島では、「陸のプレート」である北米プレート、ユーラシアプレートの下に、「海のプレート」である太平洋プレート、フィリピン海プレート が沈み込んでいて複雑な力が掛かることで、世界的にも有数の地震多発地帯となっているのです。

 2】断層のズレ
更にプレートが押し合い続けると、プレートにヒビが入ります。ヒビ割れの左右が食い違っている所を「断層」といい、断層が急にずれ動くことでも地震が起きます。
この地震を引き起こす可能性のある断層が「活断層」で、日本にはなんと2000ヵ所以上あるとされています。

タイプⅠ 『海溝型地震』

100年~200年周期で発生する
マグニチュードが大きい
主に海の中で起こるため津波の危険大
最初は小さな揺れから→大きな揺れへ
緊急地震速報で知ることが可能

【東日本大震災】
2011年発生 マグニチュード9.0 震度7
直線にして約300kmの範囲で震度6強が観測されました。
津波の高さは福島で20mを超えていて、人的被害、建物被害共に9割が津波によるものでした。 
死者 15,900人
行方不明者 2,523人
建物全壊 13万棟
  〃 半壊 27万棟
  一部損壊 74万棟
   合       計 114万棟

【十勝沖地震】 
2003年発生 マグニチュード8.0 震度6弱 
直線にして200kmの広範囲で発生しました。 過去にも、1843年・1952年にマグニチュード8超の地震が発生しています。
行方不明 2人・負傷者 849人
建物全壊     116棟
  〃 半壊     368棟
  一部損壊  1,580棟
      合      計  2,064棟


【 対策 】
文部科学省・気象庁作成の『活断層の地震に備える』で、主な活断層を地図上に示していますので、自宅周辺の断層を知っておくことも安心に繋がります。是非、ご参考ください。

タイプⅡ 『活断層型地震』

数千~数万年に一度起こり予測困難
震源が近いと下からドンと突き上げる 
縦揺れで「緊急地震速報」が間に合わ
  ない場合が多い

【熊本地震】
2016年発生 マグニチュード7.3 震度7
 (右横ずれ断層 大陸プレート内地震)
記憶に新しい熊本地震は、日奈久断層帯・布田川断層帯の一部で起きた「活断層地震」でした。
地震を引き起こす活断層が連なる「断層帯」で起きた震度7の大地震は、エネルギーは比較的小さかったのですが、震源の深さが10km前後と浅かったため局所的に大きな被害を出しました。
死者 273人・負傷者 2,809人
建物全壊    8,369棟
  〃 半壊  32,478棟
  一部損壊 146,382棟
    合      計   187,229棟

【阪神・淡路大震災】
1995年 マグニチュード7.3 震度7
 (直下型地震、逆断層、横ずれ断層型)
淡路島から神戸に掛けて伸びる六甲・淡路島断層帯の一部で起きました。数千年~数万年振りに断層帯がズレ、大きな被害をもたらしました。
死者 6,434人(窒息・圧死77%)
  負傷者 43,792人
建物全壊 104,906棟
    〃 半壊 534,780棟
    合      計  639,686棟



地球は生きている

「地震は繰り返し起きる」…を心得る
M(マグニチュード)7以上のクラスは、想像しているより多いと思われませんか?

2015年4月25日に発生したネパール地震ではM7.8で近隣国含め死者が8,964人、負傷者15,269人、住宅損壊多数、土砂災害発生と甚大な被害となりました。81年振りの大地震がもたらした被害地域は、驚くべきことにインド、バングラデシュ、中国、ブータンと広範囲に及びました。
【地震の起こりやすい地域】
世界で起こる地震の90%が環太平洋火山帯で発生し、日本列島もこれに含まれます。
世界の活火山の75%が環太平洋火山帯にあり、海洋プレートの沈み込み現象が起き、海溝を形成し太平洋を取り囲むように続いています。

「世界で起こる地震の20%は
   日本で起きています」

日本で地震発生件数の多い都道府県の順は、1位福島県、2位茨城県、3位宮城県、4位岩手県、5位熊本県となっています。
茨城県は複数のプレートの影響を受けるため、その回数は多いといえますが、10年間の合計で34位の兵庫県では、過去に阪神淡路大震災が発生しています。

日本のどの地域でも起こりうると考え、日頃からしっかり対策することで自分と家族の命を守りたいものですね。
「地震そのものを止めることは出来ない」…を心得る
地震は「地球も生きている」ということなのかもしれません。
しかし、ひとたび起きてしまうと甚大な被害を及ぼします。
「地震は繰り返し起きる」
「ある程度予知できても、地震そのものを止めることは出来ない」…史実を知ると『人類は、常にこれら(地震)のことを念頭に置いて生活するべき』というメッセージが伝わってくる気がしています。

大地震と巨大地震…その歴史

【日本の地震】M7以上 1700年以降

【世界の地震】M8以上 1900年以降

政府の地震発生予測
政府の地震調査研究推進本部は、例年1月1日を基準日として、主要な活断層で発生する地震や海溝型地震を対象にその規模や一定期間内に発生する確率を予測し更新しています。

【地震調査研究推進本部地震調査委員会の報告】
首都直下型地震について、M7程度の地震の30年以内の発生確率は、70%程度(2020年1月24日時点)と予測しています。
最大震度が7となる地域があるほか、広い地域で震度6強から6弱の強い揺れになると想定しています。ただし「発生場所の特定は困難であり、どこで発生するかわからないため、想定されるすべての場所において、最大の地震動に備えることが重要である」としています。なお、東京湾内の津波の高さは1m以下とされています。
【想定】
最大死者数 約2.3万人
建物の全壊及び焼失棟数 約61万棟
経済被害(建築物の直接被害のみ)
         約47兆円

南海トラフ(海溝型地震)について、M8~9クラスの地震の30年以内の発生確率を70~80%(2020年1月24日時点)としています。
静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性のがあるほか、隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定しています。関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。
【想定】
最大死者数 約32.3万人
建物の全壊・焼失棟数 約238.6万棟
経済被害の最大 約169.5兆円
  (東日本大震災16.9兆円)

30年以内とは、30年後ではありません。明日かもしれない事態に備え、日頃から耐震補強等の対策を講じておくことが重要であると注意を促しています。
住まいの安全・安心確保に
向けた政府の取り組み
【政府が必要性を訴えたいこと】
3日~7日分程度の食料品・飲料水等の備蓄
非常時に持ち出すものを準備しておく
家族での安否確認の方法・避難場所の確認
家具の転倒防止・向きや配置の工夫
耐震性が不足した住宅ストックの耐震改修・建て替え等
  による住宅・市街地の耐震性の向上
    →1981年6月以前の「旧耐震基準」で建てられた
     住宅の耐震改修
     木造住宅においては阪神淡路大震災を受け、
     「2000年に厳格化された耐震基準」以前の
     住宅の耐震改修

  耐震化率を試算した場合
   (南海トラフ巨大地震の被害想定)
       【耐震化率約82%想定】    【耐震化率95%想定】   
      1)地震の揺れによる全壊棟数 
            約1,071,000棟  →   約510,000棟
  2)建物倒壊による死者数  
            約   65,000人  →   約  29,000人
  耐震化率が13%アップすると、全壊棟数は半分に減ります

 実際、2016年の熊本地震では、倒壊・崩壊被害のうち72.1%が旧耐震基準で建てられていました。
国は耐震化率について、2030年までに耐震性を有しない住宅ストックを概ね解消することを目標にしています。これには「住宅や建築物の所有者一人ひとりが、自らの問題として意識して取り組んでいくことが重要」としています。
その他、自然災害の激甚化・頻発化に対応するため、土砂災害等のハザードエリアを踏まえた安全なまちづくりに関する法整備に力を入れています。

家が倒壊する主な要因

耐震改修 施工事例

【施工事例の一部をご紹介します】 旧耐震基準の住宅

【施工前】
築41年の住宅
南廊下は躯体の歪みが生じ、
サッシが開けにくい状態です
この歪みが耐震性を低く
しています
【施工後】
壁面を増やしました
躯体の歪みも解消し、耐震性
が大幅にアップしています
【施工前】
二面掃き出しの角柱は、解体
してみると雨漏りによる腐食
その役割を果たして
いませんでした
【施工後】
柱を交換し、掃き出しは東面
のみに。南面は敢えて腰窓に
変更し壁面を増やし、耐震
を大幅にアップしています
【施工前】
南側廊下のサッシは、開けづらい箇所、動かない箇所があり、お施主様も家の歪みを感じておられました。「屋根瓦の重さを考えると、大きな地震が心配]とのことで改修の運びとなりました。
【施工後】
柱を交換し、耐力壁を適正に配置しています。耐震性を良くすると、同時に断熱性・音漏れ・視覚的プライバシー保護・防犯性も向上し、住み心地が良くなったとのご感想です。
自分の命は自分守る…
そのお手伝いをし
大規模災害時、救急車も消防車もすぐに来てはくれません。
貴方の住まいはあなた自身が守り、自らの問題として意識し取り組んでいくことで、自分や大切な家族を守ることができます。
「たとえ小さな一歩でも、昨日より確実に前へと進んでいること」それこそが、わたしたち株式会社生井のモットーです。安全で安心して暮らせる家づくりをお手伝いしてまいります。
貴方の住まいの安全・安心を、一緒に考えていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
断熱改修と耐震改修は同時に出来ます
お気軽にご相談ください
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