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一枚板「手触りの違い」

「手触りの違い」の謎

一枚板に触れた経験のある方ならおわかりかと思いますが、その手触りには大きく分けて二つがあります。 「スベスベとした滑らかな感じ」と「僅かに凹凸を感じる手触り」。この違い、どこからくると思いますか?
答えは導管にあります。根が吸収した枝・葉に送る組織を導管と言いますが、この導管には「環孔材」「散孔材」「放射孔材」という3種類があります。「環孔材」は、導管が年輪の境目に沿って並び,「散孔材」は、その配列が分散してバラバラに並び、「放射孔材 」は、その名の通り放射状に並んでいます。ここでは、一枚板の手触りに関係の深い「環孔材」「散孔材」についてお話ししていきますね。

「環孔材」と「散孔材」

【環孔材の場合】

国産広葉樹の30%がこの環孔材です。導管が太く、そのため多少の凹凸があり、散孔材に比べると手触りは微かに凹凸を感じます。また環孔材は、木目がハッキリしているのも特徴です。
クリ・ナラ・タモ・ケヤキ材など

ケヤキの場合、直径0.3~0.4mmの非常に大きな導管が、年輪界に沿ってほぼ一列に連なる孔圏を形成します。孔圏外の小さな導管は年輪に沿って並び、筋になって見えます。このような導管配列により、はっきりした木目が目立つ材となります。(環孔材の典型です)

【散孔材の場合】

国産材の約60%が「散孔材」です。導管の配列が整っておらず、径が小さく数が多いのが特徴です。この導管が細い場合は、手触りがスベスベしています。また散孔材は、木目が淡くなるのも特徴です。
カバ・メープル・ウォールナット・チェリー材など(熱帯産の広葉樹は大部分が散孔材です)

貴方のお好みは?

これらマメ知識を頭に入れて一枚板に向き合うと、その手触りすら意味のあるもので、何だか愛着が湧いてきます。貴方のお好みはどちらでしょうか?
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